【外国人向けメニュー表記のまとめ】観光大国イタリアのレストランメニューは、誰にでも優しい?!

イタリア豆知識

オリンピックに向けて、ここ数年で東京は大きくかわりました。

高級、格安、コンセプト…色んなホテルがオープンして、オシャレなお店もふえました。食べ物の業界も、日本に観光に来た外国人をターゲットに、たくさんの工夫をしています。忍者レストランや、面白いメニューが次つぎと現れて、外国人だけではなく、日本人も楽しめるようなお店ばかりです。

しかし…海外旅行が大好きな私としては、大問題だと思うことが1つあります。

それは「外国語で書かれたメニューや食材が表記されたメニューが少ないこと」

海外旅行中、困ることの1つが「レストランのメニューが分からないこと」です。旅の楽しみの1つに「食」があるくらい、旅行中のメニュー選びは大事!美味しい料理に巡りあえれば、旅の楽しさも2倍です。

しかし、地元民に愛されるご当地グルメは、その料理になじみのない外国人には、全くイメージがつきません。アレルギーや苦手なものがある人は、注文前にどんな料理なのか知りたいですよね。

今回は日本食糧新聞の「観光立国イタリアのレストランはメニューに原材料をきっちり表記」という記事を読んで、メニュー表記についてまとめてみました。

〇イタリアのレストランのメニュー表記は??

イタリアでは、欧州連合(EU)の食品表示に関する規制に基づいて、2014年からアレルギー表記が義務付けられています。これは、レストランだけではなくて、バル、ケーキ屋さん、パン屋さん、精肉店など、食にかかわるお店全体が対象です。

【欧州連合でアレルギー誘発物質と定められている14品目】

・小麦などのグルテンを含む穀類

・甲殻類

・卵

・魚

・ピーナッツ

・大豆

・乳製品

・ナッツ類

・セロリ

・マスタード

・ゴマ

・10mg/Kgまたは10ml/L以上の無水硫酸と亜硫酸塩

・ルピナス(ウチワ豆)

・タコ、イカ、貝類などの軟体動物

メニューには原材料が表記されるので、料理を知らなくても、材料からどんなものなのかイメージが出来ます。

また、外国語表記のメニューを用意しているのもGOODなポイントです。ヨーロッパでは、違う母国語をもつ国が隣り合わせています。だから、英語はもちろん、ドイツ語、フランス語、スペイン語など、いろんな言語のメニューをおいているようです。

また、中東からのイスラム系移民、ユダヤ教など、さまざまな宗教背景をもつ人たちが暮らす国なので、その人たちが食べられない食材にも配慮しているそうです。

〇そもそも、どんなところに気をつけてメニュー表記を作ればいいの??

では、外国人観光客に分かりやすいメニューってどんなものなのでしょう?!

どんな人たちに、どんな配慮が必要なのかをまとめてみました!

内容表記食材
食物アレルギー安心して食事を楽しむために、どんな食材が使われているのか記載が必要です。 最悪の場合、生命にかかわることがあります。 料理にアレルギー食材をつかっていなくても、調理のときに混入してしまうことがある場合は、その旨についても伝えると親切です。 【特定原材料】 アレルギーの重篤度、発生件数から考えて表示する必要性の高いもの 【特定原材料に準ずるもの】 特定原材料と比べて発生数は少ないものの、アレルギーを起こすことが分かっているもの。【特定原材料】 えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ) 【特定原材料に準ずるもの】 アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、桃、やまいも、りんご、ゼラチン
外国語が母国語少なくとも、世界の多くの人がまなぶ「英語」メニューがあると便利でしょう。 日本では「中国語」「韓国語」などアジアの言語メニューもあるといいと思います。日本の料理名に注意! ローマ字表記では伝わらないこともあります。
例)「OYAKO DON(親子丼)」 親子丼(鶏肉と卵)の由来を知らないと、どんな料理なのかイメージが付きません。
⇒「Chicken and Egg rice bowl(鶏肉と卵のライスボール)」の方が分かりやすいです。
イスラム教徒イスラム法でOKなもの(ハラール)とダメなもの(ハラーム)があります。 炒め油に動物性の油(ラード)を使ったものも禁止なので注意が必要です。 中東、インドネシア、アフリカなど・豚肉
豚肉料理はもちろん、豚肉エキス、とんこつ、ラードなど豚由来のものは一切食べられません
・お酒
アルコール飲料はもちろん、香りづけのワイン、調理酒、お菓子のリキュール、ラムレーズンなどにも注意
・イスラム法上、適切にと殺されていない肉
豚肉以外のお肉でも、「ハラルマーク」以外のお肉は禁です。
・ウロコの無い魚
一部ではウナギ、イカ、タコ、貝類などのウロコの無い魚介類は食べないそうです
ヒンドゥー教徒肉食を避ける文化が根強いといわれています。ベジタリアンが多いです。肉類に接触する可能性があるものを嫌う人もおり、使い捨ての食器類が好まれることも。肉を調理した鍋、肉がのった食器でさえ嫌がることもあるようです。 インドやネパールなど・牛肉、肉類全般
牛は神聖なものなので、食べることが出来ません。また、豚は不浄なものなので避けられています。お肉は基本的に食べないと考えてもよいでしょう。 肉のエキス、動物性油も避けましょう。
・魚介類全般、生もの、卵
不殺生がベースなので、さけるのがよいです
・五葷
ニンニク、にら、ラッキョウ、たまねぎ、あさつき
ユダヤ教徒ユダヤ教も戒律に定められたルールに従って食事をしています。 食べてもいい食材「コーシェル」をつかった食事は「コーシェルミール」とよばれ、機内食を用意している航空会社もあります。 基本的にはお肉はダメ、魚と野菜が中心の食事をしています。・豚肉
「ひづめが2つに割れて、反芻するもの」に該当しない豚は食べられません。ラード、とんこつ、豚肉エキスなど豚由来の食材は一切ダメです。
・血液
ユダヤ教は血を口にすることが禁止されています。魚は血抜きをしっかりする、お肉は血液が出ないくらいしっかりと火を通しましょう。(レア、炙りなどはダメ)
・乳製品とお肉を一緒に食べること
別々ならOKなのですが、胃の中で一緒になることも禁止です。
・適切なと殺がされていないもの、ジビエ
ユダヤ教でも適切なと殺法があります。それ以外のお肉は一切ダメです
・イカやタコ、貝類
ヒレとウロコのある海の幸以外はダメです
ベジタリアン動物を殺して得られる食材に対する抵抗があります。 野菜だけの人もいれば、乳製品OK、卵OKなどの人もいるので、要確認が必要です肉類全般
卵がダメな人もいるので要注意です

〇メニュー表記で大事なことは「思いやり」

宗教や食事に対する信条の無い人にとっては、なかなか食のタブーを理解するのは難しいですよね。それでも、間違ってタブー食品を食べてしまったときの、心のダメージは大きいものです。

食材のアレルギーを持つ人にとっては、食事選びは生命にかかわるかもしれない重要なものです。料理に使わなくても、調理中に混ざってしまう可能性がある場合には、素直に伝えてあげるのが親切でしょう。

とくに食事制限がない人でも、外国でのメニュー選びには一苦労なのです。私も英語メニューに助けられたことが何度もありました。さらにプラスするならば、料理の写真と説明があると外国の方も助かすとおもいます。

いろんなメニュー表記のポイントについて考えてきましたが、大事なことは…「思いやり」です。自分が相手の立場になったときに、困ることを出来るだけ少なくすると、食事がより楽しく、美味しくなるのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました!

【参考資料】(最終閲覧日:2020年9月13日)

・食事表示基準について(平成27年3月30日消食表大139号)別添アレルゲン関係

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