トリノのご当地グルメ:ピエモンテ料理まとめ

イタリア豆知識

ピエモンテはワイン好きな人は必見の地域です。バローロ、バルバレスコ、アスティ…有名なワインの銘柄がそろっています。また、貴重な白トリュフのとれる地域でもあります。世界中にひろまった、伝統的な食材を保護するスローフード運動の発祥地もここピエモンテ。スローフードを学ぶ専門大学、食科学大学はピエモンテのブラにあります。また、チョコレートをヨーロッパで有名にしたのは、トリノを統治していたサヴォイア家です。昔はチョコレートを学ぶために、ヨーロッパ中からパティシエが修行に来ていました。

ポー川の豊富な水資源をいかして、米作りや製粉業も栄えました。

有名な自動車メーカーFIAT(フィアット)の本社がトリノおかれていて、名古屋の姉妹都市でもあります。

今回は高級食材にめぐまれた、ピエモンテ料理についてまとめていきます!

【アルバ】

アルバの名産といえば、白トリュフです。郷土料理も白トリュフをたくさん使っています。白トリュフは「グレーダイヤモンド」ともいわれるくらい、イタリア内外で愛される食材です。新鮮が命なので、おいしいトリュフが食べたければぜひ産地へ!日本ではなかなか食べられない高級・貴重な食材なので、ピエモンテに来たらぜひ訪れたいところですね。

・Tajarin al tartufo bianco: 白トリュフの手打ち細麺。モチモチとした卵黄の麺に、白トリュフをたっぷりトッピングします。濃厚なバターとチーズのソースで、トリュフの香りを思いっきり楽しめる料理です。

・Risotto al tartufo bianco: 白トリュフのリゾット。カルナローリ種のお米に、フォンティーナとラスケーラのチーズをたっぷり使った濃厚リゾットです。特別な日に食べるご馳走料理なのです。

【ヴェルチェッリ】

ピエモンテの米どころです。国内生産量の60%をしめています。カルナローリ、アルボーリオ、サンタンドレアの3種類のお米をつくっています。古代ローマでは薬として使われていたともいわれています。じつは、稲作が盛んになったのは16世紀ころ。もともとは修道院で薬にしたり、特権階級や貴族が食べるお菓子の材料として食べられていました。昔は生産量が少なく貴重な食材だったのです。

・Panissa: 香味野菜と豆のみのシンプルなお粥です。素朴な味が疲れた胃にやさしい。イタリアのグルメを食べ疲れたら、さっぱりお粥でひとやすみしてくださいね!

【ノヴァ―ラ】

・Paniscia: 野菜とサラミ、豆のリゾットです。サラメ・デッラ・ドゥーヤやコテーナといった、伝統的なサラミが味のアクセントになっています。野菜、インゲン豆のスープで煮込んだPanissaの親戚のようなお粥です。

☆salam d’la duja:伝統的な豚のサラミ。サラミをラードに漬けて半年~1年熟成させます。ニンニク、胡椒、バルベーラ(赤ワイン)をくわえて寝かせたスパイシーなサラミです。

☆cottena:豚の皮。イタリアのことわざに「豚は捨てるところがない」とあるように、豚の皮もおいしい料理に大変身します。昔は農民の大切な食材で、今でも親しまれているイタリアの味覚の1つです。

【アスティ】

古くからワインの産地として有名な街です。代表的なワインは「アスティ・スプマンテ」。昔はローマへ続く商業街道が合流する街として、発展しました。そのため「ピエモンテの心臓」ともいわれます。

・finanziera: 中世の農民の煮込み料理です。普段なら捨ててしまう部位(鶏冠、睾丸、仔牛の内臓や脳みそ)をなんでも入れて煮込みます。サヴォイア家によって、トリュフやポルチーニ茸が加えられ高級な料理になりました。その結果、フロックコートをきる富裕層(金融関係)が食べる料理といわれるようになったのが由来です。初代首相カヴールの大好物ともいわれています。

〇まだまだ、たくさんある!ピエモンテ料理

・Carne cruda:生肉のたたき。ピエモンテの伝統的な前菜です。新鮮なピエモンテ牛の赤身に、レモン、塩、胡椒、オリーブオイルのシンプルな味付け。素材の味がそのまま味わえる一品です。

・Bollito misto piemontese:茹で肉の盛り合わせ。お肉が食べたいときにはコレ!という、豪快な一品です。玉ねぎ、にんじん、セロリやパセリでとったブイヨンで、固まり肉を豪快に茹でます。いろんなソースで味を変えながら、みんなでワイワイ食べるご馳走料理です。

・Fritto misto alla piemontese: ピエモンテのミックスフライです。とくにかく、何でも揚げちゃいます。野菜、肉、ソーセージ、羊の脳みそ、果物などなど…。ルネッサンスの時代では、甘い果物や砂糖漬けとしょぱいものを一緒に盛り付けてメイン料理にする習慣があったようです。日本人にはびっくりな、本当にミックスなフライです。

・バーニャカウダ: 日本でもおなじみのバーニャカウダもピエモンテ生まれ。ピエモンテの方言では、温かいソースという意味です。ここピエモンテは、塩の道が通る場所でもあります。昔は塩と他の食材の物々交換が盛んにおこなわれていました。フランスのプロバンスやスペイン、ポルトガルから塩がイタリアにやってきます。塩を自由に売買するのは禁止されていたので、当時の人たちは塩とオリーブオイルに魚に漬けてアンチョビとして塩を手に入れていました。

☆ピエモンテ牛:スローフード協会の擁護品のブランド牛です。その特徴は、特別な飼育法。「ブエ・グラッソ(太った去勢牛)」というもので、生後3か月の牡牛を去勢して、卵や小麦など栄養のある飼料でぽっちゃり牛に育てます。イタリアでは高級食材の1つです。

「スイーツ」

トリノはカカオとナッツの聖地といわれています。

1500年代にサヴォイア家で使われるようになると、そのおいしさにたくさんの人が魅了されました。はじめは宮中門外不出の食材でしたが、1600年代には庶民も食べれるようになりました。噂を聞きつけたヨーロッパ中の菓子職人がトリノに集まり、チョコレートの製法を学んだといわれています。

・ganduja:カーニバルの時に食べるナッツのチョコレート。三角帽をかぶったジョヴァンニという男が「ドゥイア」という瓶にワインをいれて持ち歩いていました。この酔っ払いが由来です。カーニバルでジョバンニの仮装がされるようになってから、このチョコレートはジャンドゥーヤと呼ばれるようになりました。

・gianduiotti:ジャンドゥーヤのタルト。一口大のナッツクリームのチョコレート。ジョヴァンニの帽子をかたどって、1865年のカーニバルで作られました。

・Baci di dma: 貴婦人のキッスと呼ばれるお菓子です。アーモンドチョコをタルト生地で挟んだ甘くてサクサクなスイーツ。口に入れる時にキッスしているような形になることからこの名前がつけられました。

・Amaretti morbidi: サヴォイア家の宮廷料理人が考案したメレンゲのスイーツ。皮なしのアーモンドと苦味のある皮つきアーモンドを混ぜて、砂糖・卵白と一緒に焼いたお菓子。アマレッティはほろ苦いという意味です。

・Savoiardi: 卵風味のソフトビスケット。器のそこにひいて、ティラミスをのせることも。シンプルな味が美味しいです。

・Crema zabaione:卵とマルサラ酒の大人味のクリームです。スペイン生まれの聖職者・のちの聖人パスクワーレ・バイロンがサヴォイア公とともにトリノへ渡ったときにこのお菓子を考案したといわています。

・Monte bianco/Marrone candito: イタリアの栗のお菓子。モンブランとマロングラッセのこと。

〇まとめ

ご当地グルメもスイーツも、少しリッチな気分になれるピエモンテ料理。名産品のワインと一緒に、おいしいものも楽しんでくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました!

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