ベネツィアのご当地グルメ:ヴェネト料理まとめ

イタリア豆知識

北~中部イタリアの郷土料理についてまとめていきます。イタリアは色んな国の色んな文化が混ざり合った場所です。だから、料理の種類も豊富!日本でもご当地グルメ、ローカルフードは旅の楽しみでもありますよね。今回はベネツィアで有名なヴェネト州の料理とスイーツを紹介します。

ヴェネト州の街:【トレヴィーゾ】

トレヴィーゾは、アパレル会社の「ベネトン」、暖房機器で有名な「デロンギ」の本社のある街です。トレヴィーゾを代表するご当地グルメを紹介していきます。

・Soppa coada: トレヴィーゾの郷土料理。鳩の肉をパンの上にのせて、スープをかけてオーブンで焼いた熱々の鳩スープ。ルネッサンス頃には食べられていたようですが、レシピとして初めて記されたのは、1886年のこと。ちょうど、ベネツィアがイタリアの他の地域と統合されたころです。サルディーニャのヒバリを使った料理とも関係があるといわれていますが、はっきりしていません。

Coada(コアダ)は「卵をかえす」という意味で、「時間を掛けて焼く」調理法を表現しています。

・Faraona peverada: ホロホロ鳥のローストとペベラダソース。ソースが決め手の料理です。起源は14世紀ころといわれています。胡椒を入れ始めたのはそれから200年後。ヴェネト州の伝統料理で、冬の寒い時期やクリスマスに食べる料理です。香辛料のパンチが効いているのはそのためでしょうか。いまはレモンも入れることもあります。

・Baccala alla vecentina: 干し鱈のミルク煮込み。干し鱈の強い塩味と香りを牛乳とアンチョビ・玉ねぎで煮込むことでマイルドにしています。よく煮込むと身が柔らかくなってさらに美味しい一品です。

ヴェネト州の街:【ヴェローナ】

ヴェローナはシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台となった街です。中世の街並みがそのまま残されていて、2000年には世界遺産にも登録されました。2026年冬季オリンピックでは、ここで閉会式が行われるようです。ご当地グルメの特徴は馬肉料理です。

・Pastissada de caval: ポレンタを挟んだ馬肉シチュー料理。月桂樹、シナモン、ナツメグなどのスパイスと、イタリアンワインで煮込みます。この料理の歴史はとても古いです。5世紀、東ローマ帝国は西ローマ帝国を倒したオドアクレを制圧するため、ヴェローナを拠点として戦争をしていました。戦争後、騎馬兵として活躍した大量の馬を食べるために誕生した料理といわれています。

・Tagliatelle in brodo con fegatini: 鶏レバーのバターたっぷりラーメン。麺は卵の入ったものを使います。寒い冬にぴったりの麺料理です。ベネツィアの農民が、棄ててしまう鶏の内臓を余すところなく食べるために作られた料理とも言われています。

~有名な食材~

☆Stoccafisso(干し鱈):ヴェネト州では高級食材です。15世紀にノルウェーからベネチア商人が持ち帰ったのが起源と考えられています。魚の取れないヴェネト内陸部で人気となり、今でも様々な料理に使われています。

☆Radicchio(紫いろのチコリー):” fiore d’inverno”直訳で冬の花といわれる、紫色の花のつぼみのようなチコリーです。

・Radicchio sott’olio: チコリーのオイル漬け。日本の漬物のような料理。

・Filetto al radicchio: チコリーの肉巻き

・Risotto con radicchio: チコリーと米をブイヨンで煮込んだリゾット

☆希少な蟹Moleche: ヴェネト州でとれるソフトシェクルラブ。4月~5月または秋が旬。スローフード協会の擁護品(プレシディオ)でもあります。

「スイーツ」

イタリアには色んなご当地スイーツもあります。ヴェネト州のお菓子もまとめていきますね。

・Pandoro: ヴェローナ発祥のクリスマスのお菓子。卵、小麦、砂糖、バター、カカオバター、酵母のシンプルな材料ですが、製造工程が複雑な一品。ドライフルーツがはいったものは、パネットーネと呼ばれますが、こちらはミラノのお菓子です。古代ローマに起源があるといわれています。名前は13世紀ベネツィアの宮廷料理”Pane de oro”(黄金のパン)に由来します。(名前のルーツは色んな説があります)フワフワ食感が美味しい、日持ちがするお菓子です。

・Pinza(or pinsa): パドヴァのお菓子。トウモロコシの粉と小麦の生地に、フェンネルシード・レーズン、乾燥イチジク、オレンジピール、ナッツなどを混ぜ込んでいる。

・Fregorotta: かけらという意味のタルト。ロンバルディア州~ヴェネツィアにかけて食べられているお菓子です。とうもろこしの粉とアーモンドの粉に、バターや油をいれて焼いたもので素朴な味です。

・Frittelle: カーニバルのお菓子。日本の屋台スイーツみたいな感じのお菓子です。もっちりとした揚げドーナッツで、中にクリームやレーズンなどが入っています。

・Esse: S字のクッキーです。ラグーナ・ヴェネタ島発祥といわれています。クリスマスや復活祭のお菓子として親しまれています。アニス酒の香りがアクセント。

・Baicoli: ちいさなスズキと呼ばれるお菓子。楕円形がスズキを思わせることから、名前が付いたとか。シンプルなビスケットで、ビール酵母の生地。保存がきくことから、かつては船乗りの保存食でした。

・Zaeti: 黄色っぽいという意味のとうもろこしの粉のお菓子。お祝いの時に食べるお菓子でもあります。1600年ごろに、水車で製粉を行っていた農民がトウモロコシを使った食品をつくり、販売したことが始まりと考えられています。その後、パン職人やパティシエにアレンジされて、松の実やレーズン、レモンピール入りのお菓子になりました。

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