【注目!】ブルーベリー、ビタミンA…たくさんとれば目が良くなるの??

栄養学のきほん

ビタミンAといえば目に必要なビタミンです。ブルーベリーに含まれるアントシアニンも目に良い成分として有名ですよね!今回は目の健康と栄養素についてまとめていきます。

〇栄養素やビタミンをとれば目が良くなるのか!?

ビタミンやある栄養素をたくさん取れば、目が良くなるのか?についてですが、結論はなりません!というのも…目の良し悪しに関わる機能と、ビタミンや栄養素の目への効果は別物だからです。まずは、そもそも目はどんな風に働いているのかをまとめていきますね。

〇目の構造とはたらき

人の目はカメラと似ています。目が良いというのは、カメラのピント調節機能が高いということです。まず、カメラで一番大切なのが「レンズ」ですよね。私たちの目にもレンズがあります。しかし、カメラと違うのはピントの合わせ方です。

・カメラ:レンズとカメラ本体の距離を変える

・人の目:レンズの厚さを変える

私たちの目にあるレンズは、弾力性があり伸び縮みすることが出来ます。モノの距離によってレンズの周りの筋肉が引っ張ることで、レンズが薄く伸びたり、厚くなったりしています。ガラスのレンズを使っているカメラには出来ないことですよね。上手くピントが合わせられれば、キレイな映像になりますが、ピントが合わなければボヤけてしまいます。目が悪い人は、この目の筋肉を使ったピント調節機能が上手く働いていない状態なのです。

もう少し目の機能について詳しく説明していきますね。レンズから入ってきた光(映像・画像)は、カメラでは本体に、目では網膜という部分に映し出されます。この光のデータをカメラでは保存し、人であれば脳に伝えることで映像が記録されます。モノを見るためには、光をキャッチする機能(光感度センサー)が必要です。人の目には「ロドプシン」という光をキャッチする成分があります。この成分が多ければ、わずかな光もとらえて、脳に映像を伝えることが出来ます。薄暗いところでも、目が慣れてくるとモノが見えるようになりますよね。これは、「ロドプシン」が暗い場所に合わせて大量放出されることで、光をキャッチする感度を上げるのに時間差があるからです。

〇ビタミンAでは視力が良くならない!

ビタミンAが関わるのは、カメラの光感度センサーの方になります。ビタミンAはロドプシンの材料です。目が悪い人はピント調節機能が悪い状態です。働いているところが違うので、いくら光の感度を上げて(ビタミンAをたくさんとって)もピントは合うようにならないので目は良くなりません。

では…ビタミンAを沢山取ると色が鮮やかに見えるのか?については、分かっていません。ただ不足していると、暗いところでの光の感度が下がって目が見えにくくなります。この症状は夜盲症と呼ばれています。険しい山道の多い国では、夜盲症で視界の悪い人が夜道に足を踏み外し亡くなることがあります。夜に物が見にくくなるだけと侮ることなかれですね…。

〇アントシアニンで目は良くならない!?

それでは、サプリメントでよく見かけるアントシアニンではどうでしょう?結論から言うと、まだ目に良いという根拠が十分ではないようです。だから、アントシアニンに頼り過ぎず、体を(目を)労わってあげて下さいね!

とはいえ、「アントシアニンって一体なんだ?」と思っている方もいると思うので、少し説明していきますね。

アントシアニンは食品にふくまれる紫色の色素です。「大豆のイソフラボン」や「緑茶のカテキン」と同じ「フラボノイド」という成分の仲間です。アントシアニンは抗酸化作用を持つといわれます。ストレスや紫外線によって出来る活性酸素が、私たちの体の細胞を攻撃してしまうのを防いでいます。人への効果は分かっていないものの、今後の研究結果が気になる食品成分の1つです。

〇ビタミンAはたくさんとればいいって訳じゃない

ビタミンや栄養素はたくさん取るほどに良い効果が得られる訳ではないです。ビタミンは油に溶ける「脂溶性」と水に溶ける「水溶性」があります。人の細胞はタンパク質と脂質で出来ています。一般的に脂溶性の栄養素は細胞に保管されますが、水溶性の栄養素は汗や尿などで外に排出されやすいので、日々の補充が大切です。ビタミンAは脂溶性の方になります。目に良いからと言って大量にとりすぎてしまうと、逆に過剰症状が出る可能性があります。とはいっても、推奨される量の3倍近い量を取れないと症状は出ないといわれています。普通の食事で過剰症になることはまず無いでしょう。

(サプリメントの過剰服用は別として)すべてではないのですが、水溶性ビタミンには摂取上限がないものが多く、脂溶性ビタミンは上限を設けているものが多いです。ただし、塩分や脂質、糖質を除いて、基本的に食事だけでビタミンを摂りすぎてしまうことはまずありません。基本的に不足している人が多いので、意識して野菜を食べるようにするのがおすすめです。

〇まとめ

最近は、色んな健康効果が書かれたサプリメントや加工食品を見かけると思います。あまり過度に信頼しすぎずに、普段の食事や生活を大切にしてくださいね。長期でみれば、バランスの良い食事、適度な休息と運動を続ける生活が、もっとも健康によいのです。

この記事が皆さんのお役に立てると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!

【参考資料】(最終閲覧日:2020年8月20日)

・国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報/ https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail711.html ・Effects of ・Blueberry, Vaccinium corymbosum, on the Eye Functions/ Noriaki WAKANA, Atsuyo NAKABAYASHI, Kazuhiro HOMMA, Takaki DAIMATSU, Kaori HIRAI, Etsuro TANAKA/2007 Volume 16 Issue 2 Pages 44-4

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