【要注意!】ダイエット薬の気になるニュース

「この薬を飲むだけで痩せられる!」なんて聞いたら、試してみたくなる人も多いのではないでしょうか?

食生活を変えず、普段の生活習慣も特別に変えることなく、面倒なことは一切なしで…

楽して痩せたいと誰もが1度は思ったことがあると思います。そんな人にとって、ダイエット薬は魅力的な魔法の薬だと思います。ただどのように使うかには、気を付けないといけません。ダイエット薬の安全性について、気になるニュースを2つまとめてみました。

〇緑茶抽出物サプリメント(from Canada)

欧米でダイエットサプリメントとして流行った「緑茶抽出物サプリメント」。体重マネジメントと抗酸化作用が期待される、ダイエットサプリメントとして売り出されました。自然の成分なので、健康によさそうな感じがしますよね。特に「緑茶が健康によい」というイメージが追い風となっていたようです。

しかし、緑茶抽出物サプリメントを飲んだ人のなかで、肝臓の異常が報告され始めました。

2006~2016年の間に、肝臓にダメージを受けたという報告はカナダ国内で11件あり、そのうちの2件は緑茶抽出物サプリメントが原因であったそうです。世界では89件の関連レポートが報告されていて、その安全性は現在も議論中です。この報告を受けて、カナダでは18歳以下の使用が制限されたり、体調不良が見られたらサプリメントを使用しないようにと注意勧告を行っています。

ここで注意したいのは、「サプリメントと緑茶は別物!」ということです。

緑茶や食品として食べることで、健康被害が起きたという報告はありません。サプリメントは特定の成分を濃縮して、普通の食品ではとれない量が取れるように出来ています。「濃縮やたくさん」と聞くと、もっと健康にいいと思ってしまいそうになりますが、必ずしも良いことだけではないので要注意です。

〇開発中止となった抗肥満薬rimonabant

ヨーロッパでは抗肥満薬として市販されていた薬です。脂質の値や血糖値を改善する効果とともに、長く取り続けることで心臓血管系の病気を防ぐのではないかと期待されていました。ところが、副作用の精神疾患があまりにも強く、薬としての開発が中止になりました。

研究報告の概要は次の通りです。

18,695の参加者を、抗肥満薬rimonabant 20 mg(9381人)と成分のはいっていない錠剤(プラセボ)(9314人)に振り分けて、13か月研究観察しました。

精神疾患発症:肥満薬3028人[32%] vs プラセボ1989人[21%]

深刻な精神疾患:肥満薬232人[2.5%] vs プラセボ120 [1.3%]

自殺によって亡くなった方は、肥満薬4人 vs プラセボ1人です。

〇まとめ

日本は長寿国で、肥満割合も世界的にみたら少ない方です。健康に対する意識も高く、世界に誇るヘルシーフード「和食」の文化をもっています。最近はむしろ女性の痩せすぎが問題になっています。素敵な見た目は、健康な体あってこそです。正しい食事、睡眠、運動で体重をコントロールしていきたいものですね。

【参考資料】(閲覧日:2020年6月9日)

・Summary Safety Review – Green tea extract-containing natural health products – Assessing the potential risk of liver injury (hepatotoxicity)/ November 15, 2017 update: December 12, 2017

・Rimonabant for Prevention of Cardiovascular Events (CRESCENDO): A Randomised, Multicentre, Placebo-Controlled Trial/Eric J Topol 1, Marie-Germaine Bousser, Keith A A Fox, Mark A Creager, Jean-Pierre Despres, J Donald Easton, Christian W Hamm, Gilles Montalescot, P Gabriel Steg, Thomas A Pearson, Eric Cohen, Christophe Gaudin, Bernard Job, Judith H Murphy, Deepak L Bhatt, CRESCENDO Investigators/Lancet.2010 Aug 14;376(9740):517-23.

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