【お役立ち情報】正しい健康情報が知りたい人必見!!「コクラン共同計画」

栄養学のきほん

今回はちょっと難しい、研究論文について書いていきたいと思います。私も勉強中の身ですが、ここでは分かりやすく研究論文とその正しさをチェックしている団体についてまとめていきたいと思います。

場所にもよりますが、栄養学科(管理栄養士養成校)は研究論文を読む機会が少ないと感じます。大学4年の春先に、管理栄養士国家試験があるので、多くの時間を試験勉強に充てているからでしょうか??

そして、人に関係する研究(医学・生理学・栄養学など)は、1つの結果を持って結論を決めるのが難しい。例えば、「毎日和食を食べる事が健康に良いか?」という研究をするとします。 実験に協力してくれた人が、たまたま研究期間に癌が見つかったら、「和食を食べると癌になるリスクがある」という結果になりうるからです。 また、「寒い所に住むとインフルエンザになりやすいか?」という研究を、インフルエンザが大流行中の北海道の学校を対象に行ったら、その答えは確実に「Yes」でしょう。

〇健康についての正しい情報を伝えるために立ち上がった団体【コクラン共同計画(Cochrane)】

質の高い情報をもって、健康上の意思決定をしたいという人のために、「コクラン共同計画」という団体が研究論文の確かさをチェックしています。現在、130か国以上がこの団体のサポートをしています。私たちが正しい医療・健康の情報を手に入れて、適切な意思決定を行えるように、研究の質を保つ取り組みを行っているのです。

〇コクラン共同計画の活動内容

この団体の目的は、「健康や医療について正しい情報を提供する」こと。

正しい健康情報を提供するために、「システマティックレビュー」と呼ばれる方法で研究テーマの評価をします。

【システマティックレビューとは??】

この方法は、研究結果が「たまたま、偶然に得られた結果」なのか、「高い確率で起こりうる結果」なのか、『再現性』を確認するために行います。そして、「より真実に近い結果(本当の情報)は何か?」を評価することができます。

最初の方ですこし触れた話ですが、人に関わる研究結果には「偶然・たまたま」(バイアス)がつきものです。「たまたま選んだ人たちが○○だったけど、他の人を対象にしてみたら△△の結果になった」みたいなことは、時々おこるのです。

「システマティックレビュー」では、同じテーマに関する論文をいくつも集め、データを解析して、真実は何かを突きとめようとする方法です。ポジティブな結果も、ネガティブな結果も、数多くの結果を分析・解析することで、より事実に近い結果をえることができます。

ここで、日本に馴染みのある研究の例を紹介していきます。

「緑茶は体重減少に効果があるのか?」

お茶はヘルシー志向の人に人気のドリンクの1つです。また、お茶に含まれる成分・緑茶エキス(カテキンなど)は健康に良いという噂もたくさんあります。そのうちの1つ「肥満の人の体重を減す・体重維持に効果がある」というテーマについて、コクランが検証しています。

ここでは、次のような研究を対象にしていました。

・緑茶製剤と体重維持の研究:合計18件

・研究期間:12~13週間

・参加者の合計:1945人

ここから得られたデータをまとめて、統計的に解析をしたところ…

「緑茶製剤による体重減少は、効果があるとは言えず、体重減少があってもほんの少しでした」

そこから「緑茶による体重減少は臨床的には、あまり重要でない可能性が高い」という結果になりました。

〇まとめ

今回の内容は専門的で、難しかったと思います。ただ、「コクラン共同計画」からの情報のように、より真実に近い情報を知ることで、健康に役立つ正しい知識を身につけることができます。

「信頼性の高い情報を提供し、正しい情報をもって自己決定をすることが、世界の人たちの健康を改善するうえで重要」

というミッションのもと活動を行っている「コクラン共同計画」の情報も、ぜひチェックしてみてくださいね!

【参考資料】(最終閲覧日:2020年6月4日)

〇「過体重や肥満成人における減量と体重維持のための緑茶」/Cochrane/2012.12.12/

過体重や肥満成人における減量と体重維持のための緑茶

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