【驚きの歴史】イタリア料理がアメリカに根差すまで

イタリア豆知識

ピザ、パスタ、リゾット、ドリアなど…イタリア料理って世界中のどこでも食べられますよね?!アメリカといえば、「ピザ!」というくらい馴染みの味になっています。今でこそ世界中で食べられているイタリア料理ですが、以外にも…はじめの頃は、アメリカではとても人気の無い料理でした。というのも、イタリアへのイメージがかなり悪かったからです。

1、イタリア人のイメージ

南部から大量に移り住んできた労働力としての南イタリア人は、とにかくガラが悪かったそうです。貧しく、気性が荒いという…かなり悪いイメージを持たれていたために、避けられていました。

2、食材や調理へのイメージ

今では信じられない事ですが…

「トマトは有毒」

「青野菜や果物はほぼ水分で取る意味なし」

「スパイスは神経に悪影響」

「野菜・穀物と肉の組み合わせは消化に悪い」

などの噂があり、南イタリア移民の料理は体に悪いと思われていました。彼らの料理はトマトや野菜をふんだんに使い、スパイスで味付けをしていました。特に地中海地域は食物繊維が多いという傾向がありました。旬の果物もよく食べられていたのです。

そういうわけで、当時のアメリカでは、スパゲッティをフランス語表記「イタリエンヌ」にしないとお店に置けないくらいの嫌われようでした。

また、アメリカ文化は、ヨーロッパの文化をアメリカ風にアレンジして取り入れるという方法で築かれていましたが、イタリア人主婦たちは、とにかく自分たちの国の料理をアレンジされるのを嫌がったそうです。そういうわけで、イタリア料理はアメリカ文化に溶け込むことが難しかったのです。

3、イタリア料理のイメージが大逆転する?!

なかなか認められていなかったイタリア料理ですが、あることをきっかけに、アメリカでのイタリア料理の評価は大逆転します。その出来事が「第一次世界大戦」。戦争の食料不足ため、「小麦・肉・砂糖を減らそう」と、当時のソーシャルワーカーたちは料理教室を盛んに開催していました。

そこで、当時「貧しい者の料理」と言われていたイタリア料理が、実は「節制キャンペーン」に最適な料理であると言う事が発覚したのです。豆や野菜をたくさん使うイタリアの郷土料理は、教える側のソーシャルワーカーが、逆にイタリア移民から、調理法や保存法を習うほど・・・時代が求める理想の食事スタイルだったのです。

さらに、栄養学の研究が進むにつれて、野菜に含まれるビタミン・ミネラルが体に良いということが分ってきました。イタリア料理に対する見方は真逆のものになっていったのです。

食べ物の世界でも、歴史や地理は大きな影響を与えます。政治もまた、食べ物に対する見方を変えてしまいます。今は空前の健康ブーム。世界中の国が、国民の健康をより良いものにしようと奮闘しています。この流れがこれからも続いて、たくさんの人が健康に食事を楽しめる世界になっていってほしいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました