「健康情報ってどれが正しいの?信頼できる情報の見分け方」

栄養学のきほん

健康ブームの今、私たちのまわりには沢山の情報があふれています。テレビでは「○○は健康に良い」といっていたのに、雑誌やWeb記事では全然違うことをいっているなんてこともあります。正直いって「どれが正しいの?なにを信じればいいの?」と思ったことはありませんか?

今回は正しい健康情報の見分け方について、まとめていきたいと思います。

〇正しい情報を得るためには、ここに注目!!

正直にいって、専門的に栄養学を学んできた管理栄養士ですら、

「正しい健康情報を見分けるのは難しい!!!」のです…

理由はあとでまとめますが、栄養士でも正しい情報を選ぶのは難しく、時に根拠の薄い情報を信じてしまうこともあるのです。良い情報を見分けるためには、専門知識がもちろん必要です。しかし、情報の良し悪しを簡単に見分ける簡単なポイントを3つにまとめました。

①情報源が書かれていますか?
②大げさすぎる言葉が使われていませんか?
③内容に無理がありませんか?

〇まずはじめに…どうして健康情報を理解するのが難しいのか?

栄養士でさえ、健康情報の良し悪し見分けるのが難しい理由を説明していきます。その理由は、健康系の研究の難しさにあります。ざっくりと次のようにまとめてみました。

・人体・生物に関する知識・情報が十分ではない

人体の仕組みは、まだまだ分からないことだらけです。基本的な体と栄養素の関係を学んではいるものの、最新研究のような応用分野の知識は単純に知らないことも多いです。

・多くの場合で、はっきりした結果が得られない

私たちは毎日、いろんな種類の食材を食べて生きています。それは、様々な食品成分の影響を受けているとも言えます。さらに、ライフスタイルも人それぞれです。これが時に結果をあいまいなものにしてしまいます。

たとえば『「食材○○」を毎日食べると健康にいい結果が得られた』研究があったとします。しかし、研究の参加者さんは、みんな等しく同じ条件でデータがとられていたのでしょうか?

「若者とお年寄り」

「運動好きな人とインドア派」

「健康オタクとジャンクフードばかり食べている人」

条件が変われば、結果も変わってしまいます。「研究A」では良いと言われていたものが、「研究B」では変わらない、または悪い結果になることもあります。健康系の研究では、100%の結果を得るのは難しいのです。

・個人差があるので、結果にゆらぎがある

では、研究の参加者が「同じ食事を食べ、同じライフスタイルで過ごした」とします。今度こそ、正しい結果が得られそうですが…

ここでも、結果が変わる可能性があります。

それは「個人差の問題」です。

世の中にある薬は、病気を治す効果もありますが、副作用も持っています。だから、ある人には良い薬でも、別な人には悪い薬にもなりうるのです。個人差があるから、誰を選ぶのかによって、研究結果が変わりうるのです。

研究を積み重ね、たくさんのデータを得て、ようやく情報の正しさがわかります。

〇正しい健康情報を得る3つのポイント

①情報源が書かれていますか?

「その情報のモトはなんですか?」というのが、1番最初のチェックポイントです。根拠がどこにあるのかを確認するようにしましょう。書籍、Web記事の場合は、参考資料・文献が最後に載っているはずです。インターネットは便利ですが、一方では噓の情報も出回りやすいです。その記事がどんな情報をもとに書かれているのか、チェックするようにしましょう。

また、情報源の質までチェックできると良いです。おすすめは、公共機関の情報です。中立な立場で正しい情報がのっているので、調べ物をする時にはこのような機関の情報を参考にしましょう。

いくつかおすすめのサイトを紹介します。

e-ヘルスネット:健康系全般の情報を分かりやすく解説しています。

女性の健康推進室 ヘルスケアラボ:女性向け。女性特有の健康のお悩みや、漢方、栄養バランスの取れたレシピなども紹介しています。

FOOCOM.NET:専門家のコラム。内容は少し専門的です。

②大げさすぎる言葉が使われていませんか?

「表現が大げさすぎないか?」というのが2つ目のポイントです。健康関連の研究は、難しさのところでも触れたように、「100%の結果」を得るのは非常に難しいです。

「最新の研究によると、食材○○を食べるだけで痩せます」
なんていわれると、魅力的に感じちゃいますよね。そんな時、まずは一呼吸おいて冷静に考えてみましょう!「どれくらいの人が研究に参加して、どれくらいの割合で痩せたのでしょうか?」

「参加者3人で、全員が0.1kg痩せました!」という結果だったら…ちょっと微妙ですよね。0.1kg減くらいなら、食事の有無で変わってきます。その表現は本当に正しいのか、言葉を鵜呑みにせずに情報を確認しましょう。

③内容に無理がありませんか?

人に関わる研究をする時は、まずマウスや細胞をつかいます。そこで結果が得られたら、人でも検証していきます。「食材△△を食べたら、ガンが治りました(マウス実験では)」という記事をたまに見かけます。残念ながら…マウスと人は全く同じではありません。薬の開発では、マウスでは問題がなかったのに、人にとっては劇薬だったという事例があります。

マウスでは良い結果だったから、人も全く同じ結果が得られるというわけでは無いのです。情報に矛盾がないか、情報を深く理解して、よく考えるようにしましょう。

〇まとめ

健康系の研究は、まだまだ未知の部分が多いです。もしメディアで、健康関連の情報を見かけたら「そんなこともあるかもしれないのね~」くらいに留めておくのがいいかもしれません。今のところ、「これだけを食べ続けれは健康になれる」なんてスーパーフードは見つかっていないのです。

健康の基本は、正しい食生活と運動習慣、そして睡眠です。バランスのよい食事は、色んな食材を楽しむことです。世界的にもヘルシーな和食も、世界中の美味しい食材も食べれる日本に住んでいるからこそ、毎日の食事を楽しんでいきたいですね。

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